自然に、充分自然に

一羽の子雀が途方に暮れてうろうろしていました。羽ばたき方を習得していないのか怪我でもしているのか、仲間ともはぐれ雑踏から逃れようにも為すすべがない様子です。信号が変わるまでの数十秒間凄まじく葛藤した末、心を無にして交差点を渡りました。猛スピードで歩きながら伊東静雄の一篇を思い出した。それが慰めになったという話ではないけれども。

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